ミックスピールとは、日本でも有数のケミカルピーリングブランドであるデルファーマが開発した天然乳酸(L-乳酸)を主体とした特別な純国産(Made in Japan)医療機関用ケミカルピーリング剤です。 デリケートな日本人のお肌でも、治療中の刺激や治療後の赤み治療に伴うリスクが最小限で済むように設計されています。乳酸を主体にグリコール酸・サリチル酸を配合し、それぞれの分子量の違いや薬理作用などの特性がミックスされ、最小限のリスクでお肌の活性化が期待できます。従来のケミカルピーリングで、治療時の刺激感や治療後の赤み、皮ムケ、かさぶたなどが治療継続の妨げになった経験がある方でもお試しいただく価値があります。
治療前後の一連のケアをデルファーマ製品を用いて行います。
ミックスピール治療の流れ
ミックスピールは、短時間でとても簡単です。 しかし、 しっかりと診察でお肌の状態を確認し、お肌の状態に合わせた治療を丁寧に行います。ミックスピールの一番の特徴は治療が快適なことです。毎回観察し、治療に必要な情報やご希望を問診します。これは、安全に治療を行う上でとても重要な過程です。 そして、ミックスピールの特徴や治療後のケアの方法などを、分かりやすく説明します。ご不明な点は、ご遠慮なく何でも聞いて下さい!
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治療前の洗顔
この洗顔から治療は始まっています。 お薬の浸透の妨げとなるメイクや古い皮脂を落とし、ピーリング剤がしっかり浸透し、均等に効くようお肌を整えます。
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酵素でお肌を整えます
タンパク分解酵素、プロテアーゼ配合の専用ジェルを用いて、角質を柔らかくして、お肌をミックスピールに最適な状態に整えます。ミックスピールが浸透しやすくなり、ムラのない均一な効果が期待できます。※痛みほとんどはありません。
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ミックスピールを塗布し、しっかりとお肌を観察します
ミックスピールを塗布します。ピーリング剤とお肌の接触時間を測るため、すばやく均一に、お肌全体に塗布していきます。塗布し終わりましたら、お肌を観察しながら指定された時間が経過するまで待ちます。※ピリピリとした刺激を感じます。
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中和⇒治療後の洗顔
ピーリング剤の拭き取り後、専用中和剤を用いてミックスピールを中和します。その後、薬剤を除去するため洗顔を行って頂きます。治療により、お肌は一時的に敏感な状態になっていますので、強く擦らないよう注意しながら、優しく洗顔します。※中和剤の塗布の際、ほんの少し刺激を感じることがあります。
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お肌の状態の確認⇒保湿処置
洗顔後、お肌の状態の確認を行います。問題ないようでしたら、ケミカルピーリング後専用に開発された低刺激性の保湿化粧水を塗布後、最後の仕上げに専用の特別な保湿剤(アミノ酸・コラーゲン・ビタミン C 配合)を塗布します。 治療により一時的に低くなっているバリア機能を補い、外的刺激や乾燥からお肌を保護、お肌の再生を促します。これで終了です、お疲れ様でした!※赤みが強く出ている場合などには、必要に応じて、炎症止めの外用薬を塗布することもあります(ミックスピールでは稀です)。
副作用
ミックスピールはとてもマイルドなケミカルピーリングなので、通常は赤みや皮ムケが目立つことは少ないですが。治療時のお肌の状態が敏感な場合などは、赤みや皮むけが生じることがあります。当院スタッフで、他のケミカルピーリング治療後に十分な間隔を空けずにミックスピールを行いました。十分な紫外線予防を心がけ、保湿(ピーリング後でも使用可能は低刺激性保湿剤)と炎症止めクリーム塗布を行い、問題なく治りました。 頬の赤みは、翌日に起こり翌々日には治まり、皮ムケのその後数日で治まりました。ミックスピール後の赤みは、他の治療と異なり、少し遅れて出てくることが多いようです。いずれもメイクで隠せる程度のもので、日常生活やメイクに支障が出るものではありませんでした。その他の副作用には、配合成分によるかぶれやかさぶた・色素沈着・瘢痕などがありますが、健常な肌状態に対する治療においては非常に稀です。
ミックスピールに関するよくある質問
このQ&Aの回答については、当院での診療を基準にしています。当院以外のクリニックの診療に当てはまるとは限りません。同じ治療機器・医薬品を使用していても、治療方法は大きく異なる場合も多々ありますので、予めご了承ください。
- 施術中は痛いのですか?
- ミックスピールは優しいケミカルピーリングですので多少の痛みを感じます。
- すぐにメイクできますか?
- 通常は治療直後からメイク可能です。ただし、治療後のお肌は一時的にバリア機能が低下しており、敏感です。刺激の強い化粧品の使用や強く擦るなどの行為はお控えください。
- 施術後気をつけることはありますか?
- 治療後は、お肌のバリア機能が一時的に低下しており、乾燥しやすく紫外線にも弱い状態です。特に治療後3日くらいは、十分な保湿と紫外線対策を心がける必要があります。摩擦などの刺激を避けること、刺激の強い化粧品の使用もお控えください(専用の化粧水などを使用して頂くのがベストです)。また、反応が強く出た場合、強い発汗などによってかゆみが出たり、小水疱を伴うことがあります。状態によっては、激しい運動やサウナなども控えた方が無難です。
- 施術の時間はどれくらいですか?
- お顔のピーリング剤塗布時間は数分です。2回目以降は初回施術後のお肌の状態をヒアリングさせていただき、適宜塗布時間を変更いたします。また、安全の範囲内で、できる限り患者様のご希望に沿わせて頂きます。
- レーザーとの併用はできますか?
- 基本的には可能であることが多いですが、施術時のお肌の状態と、使用する治療機器の種類によります。診察時にご相談ください。
- 施術前にしてはいけないことはありますか?
- 前日の顔剃り・日焼け・パック洗顔・スクラブ洗顔、ホームピーリング剤の使用(ダーマコンディショナーは使用可能)、強く擦ることなど、お肌に負担のかかるようなことはなるべく避けて頂いた方が無難です。
- 施術後の状態を教えてください
- 基本的にはダウンタイムのない治療です。通常は赤みもほとんど出ませんしかし、お肌の状態や、治療の強さにより多少の赤み、皮ムケ、かさぶたなどが起きる可能性があります。ただし、通常はいずれも短期間の間に軽快するものばかりですので、通常は心配いりません。
- 施術できない人はどんな人?
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以下に該当する方は治療が出来ない可能性があります。
- グリコール酸、乳酸、サリチル酸に対して過敏症のある方
- アスピリンに対して過敏症のある方(アスピリン喘息を含む)
- アルコールに対して過敏症のある方
- 現在活動性(炎症のある)のアトピー性皮膚炎のある方
- 普段からトレチノイン(レチン、レチノイン酸、ディフェリンゲルなど)過酸化ベンゾイル(ベピオゲル・デュアックなど)、
その他のピーリング剤を使用されている方⇒2週間ほど使用しない期間を置いた後の治療が安全
- イソトレチノイン(アキュテイン、ロアキュテイン・ロアキュタンなど)の内服中の方。内服歴がある方もご相談ください。
- 女性の場合、妊娠中・授乳中
- お肌に大きな負担のかかった状態
など詳しくは、医師にご確認ください。
- 施術間隔と回数は?
- 製造メーカーより、2〜4週間おきの6回施術を1クールとして推奨されています。ただし、治療間隔は実際にはお肌の状態によります。 治療結果が良ければ、その後は、お肌の状態を考慮しながら、施術間隔を1〜2か月とし繰り返します。このくらいの施術間隔であれば、お肌の負担は心配ありません。
- 1回でも効果を感じますか?
- 初回の施術後より何かしらの効果をご実感頂けることが多いです。ただし、ケミカルピーリングの根本的な効果はある程度の治療回数を必要とします。ピーリング剤の反応は、お肌の状態により個人差があります。
- 皮膚が薄いといわれたことがありますが、大丈夫ですか?皮膚がさらに薄くなることはありませんか?
- 大丈夫です。ご安心ください。皮膚は加齢とともに薄くなります。ミルクピールは、皮膚の浅い層へのケミカルピーリングです。古い角質を取り除くことにより、皮膚は一時的に薄くなりますが、その後、表皮細胞の活性化と真皮のコラーゲン産生により、皮膚はむしろ厚くなると考えています。
- ミックスピールは通販で購入できますか?
- ミックスピールは業務用ピーリングであり、一般に販売されることはありません。
- お肌が強い方なので、標準より強く治療してもらいたいのですが、可能でしょうか?
- 可能ですが、ミックスピールはマイルドに設計されています。強めの治療をご希望の場合は別のケミカルピーリング(ミルクピールなど)をおすすめいたします。お肌の状態が良好ならば、大きなリスクを伴わない範囲内で患者様のご希望に沿うよう治療いたします。強い治療は、効果も出やすい分、赤みや皮むけ、かさぶたなどのマイナス面が出る確率が上がります。ご希望はひとそれぞれですので、お肌の状況と患者様のご希望を考え合わせ、患者様ひとりひとりに最適な治療強度を調節いたします。